古民家再生

昭和26年に建てられたおうちを、当社が手がけさせていただきました。

所有していた山から切り出した材木を使ってたてられた家だったので、この使われている材を極力残したい!というご要望のもと、柱、梁、天井など使える材はそのまま活かし、三重の木を使ってリフォームいたしました。

このお宅は、当時主流の建て方であった、土の上に束石を置いただけの基礎でした。荷重を受けてる部分の沈下もあったので、少し家が傾いてましたので、その傾きを戻す作業も加わりました。
柱の下にジャッキを設置し、少しづつ家ごと持ち上げて、ベタ基礎を施しました。

もちろん、基礎のほかにも、急な階段をゆるやかにしたり、外にあったお風呂を家の中に配置したり、住む方が住みやすくなるよう時代にあったご提案をさせていただき変えていきました。

そして、なんといってもこの家の魅力は60年近く家を支えてきた見事な「木」!
あえて天井をはずし、丸太の梁をむき出しにして高くなった天井は、逆にモダンな印象を与えるデザインとなりました。
ケヤキの天井板や梁、棟木などが醸し出す味わいは新築ではないものだと実感するとともに木造のよさが伝わってきました。

 

7月末に内覧会を行い、平日ながら100名近くの多くの方にご覧いただきました。暑い中お越しくださった皆様ありがとうございました。

<担当者より>
私が生まれる前から建っていたおうち。初めてうかがったお宅なのに、なつかしさと心地よさを感じました。
改築後、新しくなった部分も増えたのに、その雰囲気は残ったまま。 新築にはない独特の落ち着きがありました。

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